ガレキをいのちの森の防波堤に

東北の瓦礫を全国に運ぶだけで1000億円必要。大阪まで運んで焼却することが如何に無駄で嘆かわしいことか。宮城県から瓦礫を持ってきて大阪で燃やす必要はない。
世界中に森を作ってきた宮脇先生の「いのちの森の防波堤」は311級の津波をソフトに受け止める強靭な自然の力を使っている。青森から福島の海岸線300キロmが、巾100mで植樹されることにより、海岸線は美しい自然の景観を取り返せるし、防風林や防砂林として機能し地域の憩いの場として活用され、気候の緩和、地球温暖化にも貢献する。
この情報は月刊誌「致知」12月号に掲載の志ネットワーク主宰の上甲さんとの対談からですが、上甲さんは松下政経塾の塾頭をして野田総理が一期生だった。その野田総理にも宮脇先生は「危機をチャンスに」と30分話をされ、総理は「大変良いお話」と言って、やる気はないようだ。細川元総理は「瓦礫を生かす森の長城プロジェクト」の財団を作って寄付集めをされているが、なかなか官僚は動かない。
宮脇先生に宮内庁から6月に電話があり、陛下が是非お話を聞きたいとのことで7月にお訪ねし、侍従長が仕方なしに「40分間でお願いします」と制限したが、時間が来ても「まだ聞きたい」と言われ、30分延長するほど熱心に聞かれている。侍従長も「大変感動しました」と言ったそうだ。しかし、変わらない。
南相馬市長がやる気になって百億円の予算の10分の1でも使おうと思ったら、役人は「瓦礫は産業廃棄物だ、瓦礫の分別には使えない」と言われたそうだ。なぜ、そこで反論できないのか、動かないのか。
宮脇先生は「瓦礫を粉砕したり焼却せずにそのまま地中に埋めるから、隙間が生まれて樹木がしっかり根を張る」と言う。「瓦礫を焼却したり洗っても、空中に放散したり水に流れたりするだけだが、被災地の海岸に土を掘って埋めてマウンドを作って瓦礫を生かし、防災機能の高い森を作ろう」と提案されている。
「広島に30年人は住めない、100年緑は生えない」と言われていたのに、3年後新芽が出て人は住んでいる。
自然の浄化力は素晴らしい原子転換を起こすのだろう。
森づくりを「志ネットワーク」の活動の主な柱にすると言われる上甲さんも、少なくとも30年は木を植えて行きたいと言われる84歳の宮脇先生も、国民が怒涛のような勢いで運動を起こせば政治家も重い腰を上げざる得ない「日本をこの手で何とかしてみせる」と言われている。
ウチワは大阪の女性3人の「いのちの根っこ隊」が作ったもので、インターネットで署名も集めています。
http://www.shomei.tv/project-1865.html