40号「縄文文化への憧れ」

7月26日開催の韓国アイアン・トライアングル・トライアスロン大会に参加してきました。この大会は日韓友好の目的で毎年20名の日本人招待枠があり、参加費が免除されます。開催地は鉄の三角地帯といわれ朝鮮戦争最大の激戦地だった鉄原。38度線沿いにあり、道路わきの茂みにいまだ「地雷注意」の立札があり、今年は北朝鮮の核実験やミサイル実験がタイミング悪くあり12名しか参加しませんでした。

ホテルからスタートの水泳会場の池まで13キロあり非武装地帯の門兵が立つゲートを通り自転車でたどり着きますが、水田の広がる、のどかなコースです。スイム後、バイクコースを2周回して最後は遊園地やホテルがある行楽地まで戻ってきて、ラン競技に移り、7キロコースを3周回します。スイム2キロ、バイク90キロ、ラン21キロを何とか制限時間に13分残して7時間17分で完走できました。
日ごろは菜食中心ですが、この4泊5日のツアーの間は他のアスリートと行動を共にしますので完全に肉食三昧でした。今回はパラリンピック・マラソンの金メダリスト、視覚障害者のYさんと仲良くなったのですが、いや彼の体力もすごかったですが、肉もキムチもお酒もガンガンとすごい食欲でした。彼にはスイム時は2人のサポーターがついて泳ぎ、バイクは2人乗りのタンデム車の後ろに座り、ランは1人が一緒に走りますが、記録も僕より2時間近くも早くゴールです。ですからサポートする選手もかなり実力がないと一緒に走れません。

大会の参加者566人の内60歳以上は20人ですので、いやでも最高齢を意識させられます。2年前にこの大会に初出場した時よりトレーニングも多く体調もよかったのに、今回の記録は4分早かっただけでちょっとがっくり。自転車が苦手なので女子の選手にもどんどん追い抜かれ、ナニクソと思い、次こそはもっとトレーニングを積んで来るぞと競技中はいつも思うが、レースが終わるとどうでも良くなります。そして、毎年レースの2、3ヶ月前になってボチボチとトレーニングを始めて、まあ今回も完走できれば良いかと手を抜くので無理ありません。こんな調子でなんとか完走できる体力を維持するのが僕の必須の健康法でもあります。年に一度、限界まで肉体を酷使すると、体に蓄積した毒素や宿便が出てオーバーホールしたように体力・気力が蘇ります。

なぜか私も縄文人のDNAを持っている為か筋肉労働を厭いませんので百姓仕事に憧れます。トレーニング同様、毎日規則正しい生活が嫌いで、季節ごとのお天気の対応や害虫、いのしし、カラス対策などに追われるような能天気な自然なサイクルが生にあっています。それで生まれも育ちも都会人ながら百姓的生き方を目指してきました。知的労働より肉体労働の優先、お金がかかることは工夫して自分でする、マイカーを持たないなど頑固一徹なところがあります。

サラ・シャンティの仕事は来客・電話の応対が多いですが、面白い出会いが沢山あって楽しく、大切な仕事だと思っていますから止める気にはなりません。しかしこのところ講座の企画をする上で参考書を読んだり、文章を書いたり、パソコンに時間を取られたりで、外に出かけることが減り、ちょっと体重が増えていました。だから減量や健康管理の必要上、菜食・少食がテーマの企画が生まれてくるのかもしれません。

毎回この会報に登場してもらっている和田山・アース農場の大森昌也一家は自ら縄文百姓と名のるほど、自然との共生を大切する農法やそれに徹した暮らしで、海外からも含め沢山の人が研修で訪れます。しかし厳しすぎて志半ばで逃げ帰る人も多いとか。米作り、畑作、炭焼き、パン焼き、養鶏、養豚、バイオエネルギー、建設などなど仕事には切がないほど忙しそうです。学校に殆んど通わなくても、子どもたちはしっかり生活の智恵を磨き、行動することを厭わない生きる力を育みました。入村以来25年の父・昌也さんの子育ての苦労は筆舌に尽くしがたいでしょうが、MKタクシーの新聞にも「自給自足の山里から」の連載が130回近く、これまでに2冊の書籍を出版し、10年以上前から家族紹介が数度記録されてテレビで放映され、都会生活との連携も上手です。二人の息子さんは親譲りかそれぞれ素敵な方を娶り、くまたろう農園、あさって農園工房と独立し縄文生活を創造・発展している。農閑期には娘さんたちはキューバやメキシコにも飛び出していくし、みんな講演、絵画、音楽祭など多才だ。

このように現代のキーワードは「縄文」なのです。映画「降りてゆく生き方」のコンセプトに「これからの出発点は『お金』ではなく、『人間』『自然』『いのち』でなくてはならない、それこそが、我々現代人が縄文人に学ぶべき最大のものであろう」とあり、「生物圏に人間が属していた時代、人間は熊や狼を敬い、畏怖していた。この時代に神話的世界観が生まれた。狩猟採集から農耕牧畜を始める頃から人間は地球上のエネルギーや物質の流れに影響を与える存在となった。」と書かれてあります。

きっと弥生時代までは人口も少なく、生物圏と共生する平和な社会だったのでしょう。四大文明が生まれ、中国や韓国の地域での民族の争いが始まり、敗れた王族たちが追い詰められて海を渡って日本に亡命してきた頃から、鉄器や新しい技術が持ち込まれ発展するサイクルが生まれた。その後も日本は安息と希望の亡命先として、秦氏や百済からの王族が大挙移民してきた。だから侵略者として来たのではないから争いは起こらない。丁度アメリカ合衆国の移民の歴史のように新天地での新しい生活を夢見てきた人々だったから、先住民と対立することなく容易に日本の神話的社会に同化したのでしょう。こんな古い時代から日本は外来の技術を取り込んでより良いものに作り変える民族性が発展したのでしょう。

さらに現代のキーワードとして「音霊・言霊」があります。「言霊の幸う国と(言霊の働きによって幸福をもたらす国と))語りつぎ言ひ継がれてきたと山上憶良の句があるそうですが、本当だと思います。何万年の縄文時代は文字など必要なく、すべて伝承で代々の技術が親から子へ引き継がれ、大和言葉の音霊・言霊の基底文化が形成された。
梅原猛の「空海の思想について」を読むと、こうした基底文化を持つがゆえに空海が日本に現れる必然性が理解できました。異文明を巧みに取り入れる伝統が形成されたように、日本語も漢字を訓読みで活用したり、万葉仮名からひらがな、カタカナと発達させたりしました。現代もアルファベットを容易に組み入れてしまう世界で最も優れた言語システムなのですから誇りを持つべきでしょう。この神代の時代からの「音霊・言霊」を学校で教えれば子供たちが喜ぶでしょうし、日本語を学ぶことが楽しくなるし、教育全般に大きなパワーをもたらすはずです。

こうした「自然的で感性的な縄文文化が日本文化の基層」と梅原猛が戦後の定説や常識をひっくり返したと知ったのは最近ですが、著書『神殺しの日本―反時代的密語』には「近代において日本は神殺しを2度行った。最初は明治政府の廃仏毀釈で国家神道が生まれ、何万人という修験者が職を失った。2度目は敗戦によって現人神そのものが、自分は神でなく人間であると宣言されたことによってこの神も死んだ」と書かれています。古神道から学べる縄文人の、『人間』『自然』『いのち』の文化は2度に渡り改ざんされ、戦後教育ではさらに封印されて教えられなかったのです。でも戦後の復興もなされ、経済大国になり、金融危機・大不況が訪れ、アメリカ・ドルの一元支配が崩壊し、今時代が変わり、封印が解かれようとしています。岩戸開きが現実になったのでしょうか?

不思議な体験をいっぱい書かれた春日大社宮司を務めた葉室頼昭氏は神道の心を伝えたい思いで何冊も本を書かれ、この1月に逝去されました。ベストセラーになった著書「神道のこころ」に「外科医時代に手術の時は、まず神様、祖先様に感謝しなさい、しなければ術後の経過がどうなるか分からないから手術しない」と書いてありました。

いくら封印しようとしても神社や岩坐の宝庫である環境を破壊し尽くすことは出来ないし、DNAにインプットされた事までは消去できません。サラ・シャンティでも土居正明さん、前田紀美子さん、奈良裕之さん、関太郎さんほか多くの縄文意識を持った人たちとご縁ができ、楽しい面白い講座やコンサートを開いてもらっています。

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サラ・シャンティ

Author:サラ・シャンティ
戦後70年、封印されていた日本人の意識を目覚め、世界の期待に答えるために、高天原の神々からの波動を受けた人々が活躍する時代となりました。そして縄文基底文化に秘められたカタカムナの謎が次々に明らかになりつつあります。天命を抱いてサラ・シャンティに集われる講師の方々をご覧いただければお分かりになるでしょう。

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若い頃からメキシコやキューバに出かけたり、古武道との出会いから気功やヨガ、トライアスロンとエスカレートして得た不思議な体験から、なぜサラ・シャンティが生まれたのかを語る自叙伝です
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