39号「素敵な出会い」

サラ・シャンティが生まれて13年目ですがうれしいことに、周辺の町並みが最近目覚しく良くなってきました。駅の南側は人通りが少なく、近くに2軒もあったコンビニがなくなり、居酒屋は開店してもスグにつぶれ、さびしい界隈でした。ところが4・5年前からセンスの良いお店が開店し、評判よく定着してきて統一感のある落着いた「通り」になってきました。

サラ・シャンティを利用してくださる方の約8割は女性ですので、その方々が通って下さったこの12年間に「サラ・シャンティ効果」が生まれ、この地域に女性好みの環境が意図せぬうちに育ったのでしょうか。また駐車違反の取締りが厳しくなったお蔭で路上駐車の車がなくなり、歩きやすい快適な環境が生まれ、それが老人や子供にやさしい街づくりにも自然につながっています。妻が毎日周辺の道路をきれいに掃除しているのも影響があるのかもしれません。

さらに嬉しいことにこの1年の間に周辺の3つのビルが外壁塗装の工事をしたおかげで、シックできれいになりました。こうした数々のシンクロが起こり生まれ変わった「サラ・シャンティ通り」を紹介し、周辺のお店の繁盛も願って「地域マップ」を作ってみました。こちらへお出かけの折は、このマップを参考にぶらっと立ち寄っていただき、サラ・シャンティ同様にご贔屓のほどおねがいいたします。

定年で道場の仕事に専念できるようになって家にいる時間が長くなると、道場の仕事だけではなく周りの変化にも気配りするゆとりが生まれました。感慨深いのは、近所付き合いの苦手だった私も、齢を重ねて丸くなってきたのか、サラ・シャンティを運営しつつ、ご近所付き合いができるようになった事や、60を過ぎてやっと「自分の生まれ育った場所に関わって生活しているな」という実感を味わえるようになったことです。周囲の環境が改善されることに満足している自分に、郷土愛とか地域エゴという言葉が交錯しつつも「THINK GLOBAL ACT LOCAL」でいこうと言い聞かせています。

お隣の八幡神社の厄除大祭は、毎年一月十八・十九日に行われ、訪れる人の数も年々増えています。兵庫県の重要文化財の古い社殿と大きな森の緑がすてきな公園があり、子供の頃には鬼ごっこをするのに大変良い遊び場でした。この立派な森の南の一部分はずっと昔に駐車場になってしまいましたが、サラ・シャンティの東の部分は昔のまま残っていて、静かな環境を守ってくれており、ありがたいことに道場の空気浄化装置の役目も果たしてくれています。こちらにお出かけの時は、この神社にもお立ち寄りください。

この八幡神社と西宮広田神社と六甲山のイワクラ三国岩を線で結ぶと直角三角形になることや「かたかむな」という不思議な文明の発祥の地である六甲山との関係を知ったのは最近のことでした。三国岩は大変不思議な形をしていて有名ですが、その奥に祭祀場のようなイワクラを祭った場所があり、そこからの淡路島方面の景観は素晴らしく、近くにあるYMCAで土居正明先生の「大祓詞」のセミナーの開催を決めたところ、全国から80名を超える申し込みがありました。数々の出会いの中から、昨年は土居先生の「かたかむな暦講話」を開くことになり、古神道のことを学ぶようになりつくづく、六甲山と八幡神社の地に生まれ育ったご縁を感じています。
私は六甲山の中腹にある小・中学校と高校に通って足腰を鍛えてもらい、家から少し上がったところの川で泳いだり、犬の散歩で登ったりと、六甲山は裏庭みたいなものでした。社会人になってからも、自転車で走り回ったり、全山縦走したり、青谷の奥にある修験道の行場にも通ったりと、六甲山は生活に欠かせぬ鍛錬と息抜きの場所になっています。こんな贅沢な環境を無料で使わせてもらえる神戸に住むことができ本当に幸せ者だと思います。

2008年の9月にはイワクラサミットがあり、それを主催したのがNPO法人古代遺跡研究所の中島和子先生ですが、その時にこのイワクラのことを知りました。そして他にもある素晴らしい六甲山のイワクラについて教えていただきました。中島先生は政治学が専門でアメリカの公民権運動の研究をされ、マーチン・ルーサー・キングの著書を2冊翻訳出版されていると聞きびっくり。40年も前に私が出会ったニューヨークのハーレムに住み公民権運動の活動をする日本人一家、コウチヤマ夫妻のことを尋ねると、中島先生も米国南部の黒人問題を研究で訪米の時に、そこで1週間お世話になったとのことで、中島先生との堅苦しい壁が一瞬にして取り払われ親しみがグッと増しました。

私がアメリカの人種差別問題について目覚めたのは、たまたまニューヨークの公園に行き、日系人の盆踊りでコウチヤマ家の美人姉妹に出会ったのがきっかけです。翌日家に招かれ訪問したらそこはハーレムのド真ん中。この時アメリカ全土の主要都市で暴動が起こっていて、恐る恐るハーレムに入ったのですが、何事もなく無事にたどり着くと、丁度大勢の人が集まって集会の最中でした。この家族は公民権運動のためにハーレムに住み、人種を問わず家を開放していて、差別に対する熱心な活動をしていることがその時に分りました。人種差別について熱い話をしてくれた姉妹があまりにキュートだったからこそ、こんな冒険も生まれたわけですが、その後の私の人生に多大な影響をもたらすことになりました。後になってマルコムXが銃弾で倒れた時にお母さんのユリさんがすぐに壇上に駆け上がって介抱している写真を見てびっくりしました。(この詳細は中澤まゆみ著「ユリ・日系二世NYハーレムに生きる」にあります。)

帰国して人種差別の問題に関心を持ち、この流れから反戦と平和活動、キューバ革命や中南米の歴史・政治・経済を学びはじめ、人生が大きく変わりました。他の学生が就職を決めていっても気にならず、キューバや中南米の事で頭が一杯でした。しかし将来の不安がなかった訳ではありません。私は4人兄弟で、兄二人は歯医者と医者になり、姉は保育の資格をとり、末っ子の私だけが何の資格も取らずに変な活動ばかりしていると親は心配していたと思います。その上キューバに行ったり、警察に引っ張られたりした訳ですから、どれだけ親不孝をしていたかと思います。しかしこの6年間が結果的に無駄にならなかったのは、こうした活動を通して社会を見る目が養われ、自分の仕事の適性や将来のことを考えていて、ふと思いついたのが歯科関係の貿易会社に勤めることでした。父が歯科医で子供の時から技工室で仕事を見て育ったのでこれしかないと決めました。この頃はまだヒッピーのような長髪をしていたのに、神戸にある優良の歯科商社に採用してもらい、両親は大変喜んでくれました。そしてこの会社に34年もお世話になってしまいました。

父の診療所は患者さんがいても出入り自由で、入れ歯やクラウンなどを作っている父の仕事を良く見ていたので、道具の使い方を自然に習っていました。お陰で入社後も商品のことを覚える苦労がなく、また慣れ親しんだ歯科業界で働けることで疎外感もなく生き甲斐にもつながりました。すでに結婚もしていたので、覚悟を決めて60歳まではこの会社だと決めました。社会人になって私が一番やりたかったことは、子供のときからの肉体的コンプレックスを解消するために何か身体を鍛えることでした。最初は会社でのゴルフでしたが、賭けをしたり競うのが嫌で止め、バレーの同好会に入っても捻挫をよくし、大東流合気柔術も肩から腕とケガばかりで挫折し、そして最後に出会ったのが杖道でした。

神道夢想流杖道に出会ったのは、もう30年以上も前ですが、その時の感動は今でも忘れません。杖道の演武を見て、「やっと出会えたぞ、美しく健康的で僕にピッタリだ、一生つづけるぞ」と思いました。松田師範の指導もありがたく「人生の師」としての出会いとなりました。お陰で身長が伸び、肩幅が広くなり、そして大変元気になりました。もっと体力をつけたいと思い始めました頃、タイミング良く会社の人からトライアスロンの説明会に誘われて参加し、これは「車に乗らないエコ・ライフを実現するのにぴったりだ」と直感し、すぐに練習を始め、自転車を買って3ヵ月後の串本の大会に出場しました。この時以来自転車通勤が始まり、生活が一変しました。

私をこれほど夢中にさせた杖道やトライアスロンは、なぜか野球やサッカーほど人気がありません。この文章を読まれて、もし興味をもたれたら、本当にお勧めですので始めてみてください。

子どものころ母が「お前はお人好しだから心配だ」とよく言ってました。確かに子供の時から人に頼まれたら断れず、世話役を引き受け、連絡係りから始まって企画や会報作成などと楽しくなってのめり込む、考えればその延長線上に今があります。何かのご縁の出会いで始まり、お引き受けして実践・行動する習慣が身につき、そんな体験で学んだことが今はサラ・シャンティの活動に役立っています。

コメントの投稿

非公開コメント

↓このページを翻訳できます↓
プロフィール

サラ・シャンティ

Author:サラ・シャンティ
311東北大震災で眠っていた日本人の意識を目覚め、創業以来20年の努力が報われた。日本人が世界の期待に答えるために、縄文基底文化に秘められたカタカムナの謎を解明し、高天原の神々からの波動を受けて魂と心と体が三位一体とし、利他で働く真の健康な人々の国を再生しましょう。

カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
RSSリンクの表示
書籍のご案内

2015年1月8日発売
初めての自叙伝です
↓こちらで販売しています↓
きれい・ねっと
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク






FC2 Blog Ranking
QRコード
QRコード
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ご縁のあるリンク
ふるさと義捐金
ボランティアグループ ねこの手
阪神大震災を記録しつづける会
平井憲夫 1級プラント配管技能士
はっぴーあいらんど新聞
なまえのない新聞
モモの家
7 Generations Walk
きくちゆみさんのブログ
生きる バウさんの道中記
Hatsumina's旅Blog 2
福井幹さん
縁側スペース「楽の森」
グリーンベア
ホリスティック心理教育研究所
奈良裕之さん
カウンター